幼なじみと不器用恋愛




それからというもの、


屋上に行けば彼は必ず泣いていた。




でも私が現れるとすぐに涙をぬぐって、




「よう、妖精さん。」




そう笑顔で言ってくれる。




「えへへ、愛しの妖精さんだよ。」




「愛しじゃねーし!」




そしていつの間にか、お昼休みになると屋上に行くのが日課になっていた。



彼は毎日泣いてるけど、あの日から私の前で泣くことはない。




すぐに笑顔で対応してくれる。




本当、いい子。





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