幼なじみと不器用恋愛
「あのっ、岡崎中学の者ですけど、同じ中学の人が運ばれたって。」
私がそう言うと看護師さんは少し困ったようにしながら、
「……さんのことでしょうか。」
そう言った。
肝心な名前のとこは聞き取れなかった。だけど聞き取ったとこでどうせわからないから聞き返さなかった。
「はい、お見舞いに来たんですけど……」
「今はまだ……」
謝罪の言葉を言おうとする看護師さんを遮る。
「お願いしますっ!どうしても彼に会いたいんですっ」
私がそう言うと看護師さんは困ったような顔をしてから、
「じゃあ確認を取ってくるので少々お待ちください。」
そう言ってどこかへ行った。
そしてしばらく経つと戻ってきた。