幼なじみと不器用恋愛
「まぁ、嫌と言っても食べますけどね。」
石田くんは近くにある席の椅子を私の方に向けて座る。
「先輩先輩、みてくださいよ、俺このキャラが好きなんです。」
お昼ご飯食べてる途中だっていうのに石田くんは携帯で好きなキャラの画像を見せてくれる。
「なにそれ、天使?」
なんか羽がついてる。
しかもニコニコ笑顔。
つか、これって幼い子が見るアニメなんじゃ……
「嫌だなぁ先輩、フェアリーちゃんてますよ。天使ちゃんじゃないです。」
「そ、そうなんだ…」
ついてけない話に少し戸惑う。
「先輩はどれが可愛いと思いますー?」
そのアニメのキャラをたくさん見せられる。
「え、これかな…」
適当に選ぶと石田くんは頷いた。