幼なじみと不器用恋愛
「好きなんじゃねぇのかよ。綾崎のこと。好きなら奪うくらいの気持ちでいろよ。」
「んなことできるわけねぇだろ!それであいつが不幸になったらどうする。
本当は石田が好きなのに俺のせいでなにかあったらどうする。」
俺は佐藤みたいに強くない。
勝てない勝負に挑むことなんてしたくないんだ。
……あれ、結局俺逃げてる?
「もし、石田くんと綾崎が付き合ったりしたらおまえは正気でいられんの?」
佐藤に鋭くそう聞かれる。
もしあいつらが…付き合ったら?手とか繋いでキスとかして、お互い笑いあってたら?
「……嫌に決まってんだろ。」
ズキズキ痛む胸。