幼なじみと不器用恋愛
「テメェみたいな存在価値もない地味女に頼んでやってるんだ。
テメェができることは雑用くらいかないんだから感謝してやれ。」
郁也のその言葉に胸が痛む。
存在価値がない……なにもそこまで言わなくてもいいじゃん。
「じゃ、よろしくな。」
郁也はそう言って女の子たちの輪に戻っていく。
「郁也ぁ、よかったのぉ?綾崎さんかわいそ。」
笑いながらそういう女子は絶対そう思ってないだろう。
「いーのいーの。アイツはああいうことしかできないんだからさ。」
笑いながら帰っていく郁也たち。
私はおとなしく日誌を書き始めた。