幼なじみと不器用恋愛
それからお昼休みも終わり、放課後となった。
郁也の方をちらりと見ると女子たちと話していた。
どうしよう……待ってようかな。
「あれ、綾崎、朝霧のとこ行かないの?」
すると佐藤くんが話しかけてくれた。
「え、と、女子と話してるから待ってようかなって思って。佐藤くんは部活だよね?」
「ん、部活だよ。でもさ、朝霧たち話し終わりそうにないけど……」
郁也と女子たち、話が終わるどころかどんどん盛り上がってる気がする。
「俺、呼んでこようか?」
「え。あ、大丈夫!佐藤くんは部活行って?もう始まっちゃうよ?」
あと5分で部活開始のチャイムが鳴る。
「え、あ、やべ。部活行くね。じゃ!」
「うん、バイバイ!」