幼なじみと不器用恋愛
「そ、そっか!同じだねっ」
なんでだろう、佐藤くんにそう言われた時よりもドキドキする。
「……同じじゃねぇよ。」
「え?」
「おまえの知りたいっつー気持ちと、俺の知りたいっていう気持ちは全然別物。
知りたい理由とか大きさが違うし。」
「え?」
知りたい気持ち?郁也ともっと仲良くしたいから。
どれくらい知りたいか、なんて…たくさん知りたいに決まってんじゃん。
「おまえはどうせ、たくさん知りたい〜!とか、そんなもんだろ?」
うっ……なんで見透かされて……
「その何が悪いの……?」
私がそう聞くと郁也は私も近くの壁に押し付けてグッと私に詰め寄った。
か、顔近……!