囚われ姫の復讐



「なん、ですか?」

トラウマを思い出してパニックになりそう。
でも今そんなことで…絶対にだめ。
復讐、復讐を…


「かーわいいね。俺、桜木諒斗(サクラギ リョウト)って言うんだよね、同じ桜の字が入ってる…運命かな?」

「…ッ!」

そう耳元で囁く…桜木先生。
この人は中等部のときから人気がある先生だった。
ホストを思わせる派手な容姿、言動。
私の1番苦手なタイプ。
ふぅ、と一息ついて冷たい目で桜木先生を見る

「…教師がこんなことしていいと思っているんですか?」


「え?」


私が急に態度変えたから驚いたような表情に変わる。

「あなたみたいな人は教師なんかよりホストだとか読者モデルとか、もっと華々しい職業にに転職した方が良いんじゃないです、か」

片足で桜木先生の胸を押して離れさせた。
身体柔らかくて良かった〜。





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