でこぼこ恋路

森本 夏樹

羽海は俺の後ろだから振り向く限り、姿を見ることはできない。
だけど、最近はため息ばかり聞こえる。

何かあったのか?
でも聞いたら、キレられるかもしれない…。


……いやでも気になる。

「お、お前最近なんかあったのか?」

ゆっくり後ろを振り返るとその先にはぐったりした羽海がいた。

だけど変わらず羽海は。

「ん?大丈夫。
ってか夏樹が私のこと心配するなんて熱でもあるんじゃない?」

「お前…人が本気で心配してるってゆーのに相変わらずだな」

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