手の届かない存在


新しいクラスには1、2年の頃の友達もいて少しは安心。

さらに受験生の私は、5月から近くの学習塾に通うことが決まっていた。

塾でも友達もいないし、人と話すのも苦手な私だから行くのを拒んだ。

そして初めての授業の日。
不安いっぱいの私はお母さんと一緒に塾へ行った。

室長先生は笑顔で私を向かい入れてくれた。
少しホッとした。
が、その目の前にいた1人の男の人。
なんだか雰囲気が怖い。
きっと同じクラスの佐藤君だろう。
常にブラックオーラの彼。
話しかけづらい。
そう思いながらこの日の塾は終わった。



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