手の届かない存在


夏休み。
ついに来てしまいました。

お化け屋敷当日。

ノリが悪い私。
でも誘ってくれたから行くしかない!!

髪の毛もお団子にまとめて、少し背伸びしたコーデをした私は待ち合わせ場所へ向かった。

慣れないヒールのせいか本当歩きにくい。
みんなでわいわいしながらお化け屋敷へ向かう…が

さっきからふらふらしながら歩く私に気付いたのか佐藤君がチラチラ見てくる。

そして私は、つまづいててズッコケました。
「ったくお前はバカだなー。ほらよ。」
「うるさい。バカにバカ言われる筋合いないし。」

でもたまには優しいとこあんじゃん。
って、何考えてんだ私。

この日はあっという間に終わり、
次の日から新体操と夏期講習三昧となった。
新体操では次の試合に向けての練習
夏期講習ではとにかく数学!数学!
の日々。
でも、私は唯一の楽しみは佐藤君に会えること!!
この時は本当に幸せな時だった。

こうして私の夏休みは終わりを告げた。
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