同じ空の下で
さすがにもう無理だと思った。
「もういいよ。」って言おうと思ったら、汗ダラダラに流して最高の笑顔でミッキーとミニーを持っている涼介がいた。
「ほら、取れたよ。」
あたしは嬉しくて嬉しくて、どうにかなっちゃいそうだった。
「ありがと。」
ぬいぐるみを受け取ったあたしはミッキーとミニーをペリペリ離して、ミッキーを涼介に渡した。
「これ、持ってて。今日の記念。」
「ん。分かった。」
あたしは涼介が素直に取ってくれたことが嬉しかった。
「じゃ、飯でも食いに行くか。」
「うん。あたしパスタがいい。」
「よし。うまいとこ連れてってやる。」
「やった~!」
「俺に着いてこい!」
そう言って着いたのはいかにも高そうなお店。
「好きなもの頼んでいいぞ。」
メニューを開いて一番安かったミートソーススパゲッティーを頼んだ。