私は何を信じればいいですか?
『信じて、信じてよっ!』

『誰もあんたの事なんか信じないよ。
皆んな、私の味方だもん』

『そんなことない‼︎礼央。礼央は信じてくれるでしょ!』



『私達、心友なんだから!』







あぁ、またこの夢だ。

いつまでも、私は罪に悩まされ続けるんだ。

この時犯した罪に。

たった、4文字。

たった4文字なのに、何で言えなかったんだろう。

いつも、頭に浮かぶのは、心友の傷ついた顔。

『ごめん……。マコちゃん……』

たくさん笑顔を見てきたはずなのに、頭に浮かぶのは、そのどれでもなく。

私が傷つけた顔なんだ______






ガラリと光景が変わる。

ここは屋上。

最期に、マコちゃんと会った場所。


『マコちゃん!待って!いかないでっ……!』

マコちゃんは、悲しいくらいに、綺麗に微笑っていた。

『マコちゃん……っ!』

『礼央。ありがとう。私、礼央が追いかけてきてくれただけで、十分だよ』

ふわり、とマコちゃんの体が浮く。

イジメられても泣かなかったマコちゃんが、その時泣いてたんだ。

『イヤッ____。マコちゃんッ!!』





伸ばした手は、空を切って。




『マコちゃん____________!!』





「______……え、ねぇってば」







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