私は何を信じればいいですか?
「礼央ちゃん。一緒に遊ぼうよ!」
それが、マコちゃんとの出会いだった。
それが、私の親友だった。
それが。
____……私が弱いせいで、殺してしまった、親友だった。
*
夢の中で、私は何度も謝っていた。
背を向けて、遠く離れて行くマコちゃんに。
暫く、私は目を開けてぼんやりとしていた。
夢と、現実の区別が、曖昧になっていた。
「マコちゃん……」
小さく私は呟いて、体を起こす。
その時、もしゃりと手に何が触れた。
「……ん?」
見下ろすと、そこには黒く艶やかなサラサラの謎の物体………ではなく。
伏せた希尋の頭だった。
もしゃり。
ぼうっとしながら、私は手を動かす。
もしゃもしゃもしゃもしゃもしゃもしゃ。
ヤバイ、なんかコレハマるかも。
希尋の髪は、サラサラしていて気持ちいい。
心無しか、いい匂いもする気がする。
私のせいで、すっかりぐしゃぐしゃになってしまった髪を整えてあげながら、ついでに遊ぶ。
てか、これだけやって、起きないとかどんだけ笑
暫くすると、希尋の両サイドにちょーんと、三つ編みが出来る。
「か、かわいい……」