私は何を信じればいいですか?
「あんた、生意気なのよっ!」
一発殴られただけで、私は倒れた。
もう、蹴られても何にも感覚がしない。
ゆっくりと、意識が薄らいでいく。
本当に、ヤバいな______。
他人事のように、そう思った。
その時だった。
「そのくらいにしとけば?そいつ、死ぬよ」
静かに響いた声で、たくさんの蹴りから解放される。
持ち上げられる、感覚がした。
多分、どこかに運ばれるんだろう。
そこまで考えて、私は意識を落とした。