Double cherry ~八重桜~
「まあ今日はいいだろう。次はちゃんと時間通りに届けろよ。」
そういって、第2数学準備室の奥の給湯室に糸川が引っ込んでいった。
ってかいつの間にそんな給湯室が第2数学準備室についてたのよ!
と思いながら、そういえばこいつは理事長の義理の息子だった。
と思い出した。
まったく叔父さんも糸川に甘いんだから。
「では、失礼しました。」
そういって、準備室を出ようとしたら、糸川が給湯室から戻ってきて、
「そうだそうだ!今日の夜にお義父さん主催のパーティーが開かれるって聞いたか?」
はぁ
そんなこと初耳なんだけど!
「ってかそれって、私も参加しなきゃいけないの?面倒なんだけど。別に私は分家なんだしよくない?」
「今回は分家も参加する大規模なパーティーらしいぞ。」
と糸川が答えた。
めんどいなー
「詳しいことはお義父さんから連絡行くと思うけど。」
そういってまた、給湯室に引っ込んでいった。