両片想い
梅おばあちゃんと少しの間話し、しばらくすると梅おばあちゃんは自分の家に帰っていった。
自分の家に帰っていく梅おばあちゃんの後ろ姿は本当に歳をとったおばあちゃんって感じ。
腰が曲がって、杖をついてゆっくりあるくおばあちゃん。
たしか、85歳って言ってたかな。
これからも元気でいてほしいな……
「あら、もう夕方じゃない!
あんた明日から学校なんだからちゃんと準備しときなさいよ」
梅おばあちゃんが家に入ったのを見届けると、お母さんはあたしにそう言い放ち家の中に入っていった。
…そうだ。
明日から学校だった…
めんどくさいなぁ。
準備何もしてなかったや…
はあ、とため息をつくとあたしも家の中に入った。