両片想い




朝ごはんを食べ、身支度を済ませると家を出た。



田舎だからなのか、通学路もみんな同じ感じで、あたしが歩いている周りは同じ制服を着た高校生まみれ。




あたしがみかけない顔だからか、いろんな人にジロジロ見られる。


ヒソヒソと声をひそめて話す子達もいて、イラっとする。



ヒソヒソ話すくらいなら、あたしに聞こえるように言われた方がマシ。



居心地が悪くて少し歩くスピードを速くして歩いた。



でもやっぱり周りは高校生まみれで、歩くスピードを速くしようが遅くしようがどこも高校生しかいない。



ジロジロ見られるのがどれだけ居心地悪いかわかる!?

って、叫びそうになってしまう。




気を紛らすために、イヤホンをつけ好きな音楽を聴きながら登校することにした。






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