両片想い




しばらく歩いていると、学校らしき建物が見えてきた。



前を歩く子達がそこに入っていくから、そこがあたしの通う学校なんだと確信する。




あたしの前通っていた高校と比べると、すごく小さな高校だった。


2階建てで、古くて黒ずんでいる。



うわあ…

結構古めの学校なんだ。



トイレとか汚いんだろうなぁ。

トイレが汚い学校ってなんかやだ。


トイレが汚いと、その学校全体も汚く思えてしまう。



きっと教室の机とかも使い古された傷まみれの机なんだろうなぁ。





校門には「笑顔で挨拶しよう」という看板がたっていた。



笑顔で挨拶しようって…

小学校か…


心の中で突っ込んで、口には出さずそのまま校門を抜け、学校の中に入っていった。









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