両片想い
楽しみにしていた放課後になり、2人に案内してもらい松田屋に向かって歩いていた。
歩く道は、田んぼのど真ん中にある細い道で、あたしが今まで歩いたことのない道だった。
太陽の光がガンガン当たり、まぶしい。
なんか日焼けしそうだなぁ…
日焼け止めクリーム、持ってきてないしなぁ。
でも日焼けはしたくない。
だってシミになるし、黒い女子より白い女子の方が可愛いじゃん。
服だって白い服着るとあんまり合わなくなるし。
肩にかけていたカバンを頭の上に持っていき、日差しから顔を守った。
ちょっとはかげになるし、マシかな。
そう信じて重いカバンを頭の上で持って歩いていた。