時雨の涙
約束
彩菜side

「なぁ、彩菜。俺ら明日で付き合って1年じゃん?
だから、どっかいかない?土曜だし俺部活ないし。」
二人で肩を並べて歩く学校からの帰り道。雨が降ってるから、私の傘に二人で入っている。
「行く!行きたい‼」
「言うと思った」
優しい笑顔で笑いかけてくれる大好きな颯斗。サッカー部らしい焼けた肌に二重の目。160センチはある私でも見上げるような高い身長。
「颯斗から誘ってくれて嬉しい!」
本当の気持ちを言っただけなのに、
「それ、反則...」
って颯斗は顔を真っ赤にした。
「…か...……ぎん…よ…」
「颯斗、何いってんの?」
「可愛すぎるって言ってんの!」
最近、私たちってバカップルなんじゃないかってよく思う…


< 2 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop