【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「んっ、はぁ、っ……ぁ。」
口内に入り込んで来た舌に、わたしの舌が無理矢理絡められる。
正直なことを言えば、キスなんてしたことが無いわたし。
こんなテクニックがあるなんて、わたしは当然知らなくて。
……わたしはただ、体中から色気という色気を出す
わたしの唇を奪う彼に、しがみつくことしか出来なかった。
「んん、っ……。」
最後に舌を思いっきり吸われ、やっと唇が離れた。
どれぐらい、してた……?
1分や2分じゃない。
もっと、もっと長かった……。
「甘い……何か食べてた? それとも、飲んでた?」
「み、ミルクティー……。」
「あぁ、どうりで。」