【完】魅惑な藍の海の恋心色。
side 三木海人
「おまえ、イビキうるさすぎ。寝れねえ。」
「それを理由に、こがちゃんのとこ行ってた奴が文句言うなよなー。」
せんせいのところから戻ったオレは、
とりあえず一発目、雄大に文句を言う。
確かに、それを理由にせんせいの隣にはいたけど
コイツのせいで寝れなかったのは、紛れもない真実だから。
「つか、知ってたわけ?」
「あんまり、人前でイチャつくなよ。」
んだよ、見てたのか。
「何、妬み? 彼女がいないからって。」
「うぜーっ! つか、ちげえ。バレたときのことを言ってんだよ。」
「大丈夫。校長、母さんの知り合いだから。」
小さいことなら揉み消してくれるはず。
「じゃなくて!! ……おまえの、彼女だよ。」
雄大の言葉に、オレの体がピシリと固まった。
……あぁ、バレるってそっちにか。