【完】魅惑な藍の海の恋心色。
…………。
「クラスは真逆だし、会わなければ平気だろ。」
「は、どうだか。きーちゃんの噂の早さ、知ってるだろ?」
……知らないことはない。
2年前はそれで、ものすごく苦労をしたんだ。
「どれだけ小さい噂でも、こがちゃんと立てられてみろ。こがちゃん……危険だぞ。」
そんなこと…………。
「分かってる。」
「分かってねえ。」
「分かってるって。」
「分かってねえ。」
「おまえが、東季緒と小河藍の間で揺れてるうちは、何1つ分かってねえよ。」
……何となく苛立って、前の座席を軽く蹴る。
幸い、前の奴はまだ寝ているようで、
蹴っても何も言わなれなかった。