【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「せんせーは、綺麗だよ。」
「きゃっ……!?」
前のグループが去って、また1人隠れながら考えていると
急に体がふわっと浮いて、後ろから温かいものに包まれた。
「……オレ、髪下ろしてる方が好きだな。」
ちゅっ、と、
髪に触れた赤い唇。
耳元で囁かれる、甘い言葉。
「三木くん……!?」
そんなことをするのは、三木くん以外にいない。
「ど、どうしてここに?」
今はまだ肝試しの最中で、当然三木くんも参加なはず。
「面倒だから、サボった。」
「サボった、って……。」
こっちはみんなを盛り上げようと、お化け役までやってるのに。