【完】魅惑な藍の海の恋心色。
――寒い……。
体がブルッと震える感覚に、目を覚ました。
「あ、れ……ここ、は……。」
見上げた視界に映るのは、星が数多に輝く夜空。
そして、綺麗な満月……。
「わたし……。」
どうして、こんなところにいるの?
意識が失うまでのことを思い出す。
確か、わたしは肝試しの最中で、
次のペアが来るのを隠れて待ってて……。
そしたら、なんでか三木くんが1人でやって来て、手を引かれて……。
……あ。
「落ち、ちゃったんだ、わたし……。」
ふと辺りを見渡せば、わたしが落ちた場所と思われる崖があった。
崖と言っていいのか分からないけど、高さはマンションの3階ぐらいで。
そこの土だけが崩れてたから、きっとそこから落ちたに違いない。