【完】魅惑な藍の海の恋心色。
side 小河藍
「小河先生……あなたの処分は、学校に戻ってから行います。修学旅行あと1日は、きっちり生徒のために動いて下さい。」
「…………はい。」
気付けば眠ってしまっていたわたし。
目を開けば真っ白な天井で、隣には三木くんじゃなく、校長先生がいた。
どうやらここは旅館で、わたし達は助かったらしい。
空はまだ暗かった。
「では、私はこれで部屋に戻ります。起床まであと数時間ですが、ゆっくり休むように。」
「……あの!」
襖に手を掛け、立ち去ろうとした校長先生を引き止める。
わたしがここにいるってことは、きっと無事なんだろうけど……。
どうしても、言葉で一度確かめたかった。