【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「三木くん……三木くんは、無事ですか……?」
校長先生は目を細める。
修学旅行の行事を抜け出して、あんな場所で2人きり。
当たり前だけど、疑ってるんだ。
わたしと三木くんは恋人でもないし、体の関係ももちろん無い。
でも、学校側からしたら関係ない。
夜に教師と生徒が2人きりの挙げ句、
教師が生徒に、怪我をさせたことが問題なんだ。
「……えぇ、無事よ。足も今は一応動いてて、多分少しキツめの捻挫ね。」
「よかった……。」
心からホッとする。
三木くんも、三木くんの足も無事で、本当によかった……。
「さっき本人と親御さんが電話で話をして。あと1日、京都を満喫してから夕方、みんなと一緒に帰るってことになったらしいわ。」