【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「三木くん……足、本当にごめんなさい……。」
「……せんせいは、怪我無い?」
わたしが小さく頷けば、三木くんは柔らかく微笑んだ。
「それなら、もういいよ。」
頭の後ろに三木くんの大きな手が回って、ソッと引き寄せられる。
されることが分かったけど、拒否らなかった。
「んっ……。」
わたしも、したいと思ったから。
「せんせ、またとろんとしてる。」
「……だって三木くん、甘いんだもん。」
「じゃあもっと、甘さで溶けてみる?」
三木くんは、優しい。
そして甘い。
まるで、イチゴ牛乳みたいに。
「んん……ぁっ。」
深く深く、舌にその甘さが絡まって
だんだんと、体内に染み込んでいく。