【完】魅惑な藍の海の恋心色。
そのため、昨日はそのまま直帰。
正直言うと、昨日の夜は全然眠れなかった。
体はもうクタクタで、今にも倒れそうなのに。
目だけはいくら寝ようとしても、逆に醒めてしまうばかりだった。
そんな不安も、ようやく今決心がついた。
「……わたしはどうなっても構わない。でも三木くんだけはこのまま、この三菱高等学校に居られるようにお願いしないと……!」
3年もここで過ごして来たんだから
三木くんにだって大切な思い出、大事な友だちが
ここにはたくさんあるはず。
わたしがクビになろうが、転勤になろうが。
三木くんだけはこのまま……三菱高等学校で卒業させてあげたい……。
それだけが、今唯一の想い。