【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「せんせー、何してるの? かくれんぼ?」
「ひゃっわわわわっ!?」
〝完璧〟
そう思った途端に、バサッと引っぺがされた布団……。
「な、なんで……!」
「お名前が不在ですよー? せーんせ。」
見せられた真っ白な来客用紙に、わたしは顔を青ざめた。
や、やっちゃった…………。
「それよりもせんせい、ベッドに隠れるなんて……。嫌なふりしてるだけで、本当は襲って欲しいんじゃないの?」
「ほわぁっ!?」
ソッと首の後ろに回された手で、うなじを軽くくすぐられる。
首が弱いわたしの体は、条件反射でビクッと跳ねた。
……本当は〝首が〟じゃなくて、どこでも弱いんだけどね。