【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「ね?」
わたしがもう一度そう言えば、三木くんは渋々というように頷いてくれた。
「せんせーがいいなら、いいけど……。なるべく早く、帰って来るから。」
「うん。待てそうだったら、待ってるね。」
スマホと財布だけ持って、三木くんは立ち上がる。
わたしもあとを追い、玄関で見送ることに。
「じゃ、いってきます。」
「いってらっしゃい。気をつけてね。」
バタン...と、扉が閉まる。