【完】魅惑な藍の海の恋心色。
おそるおそる、ゆっくり
首だけを動かして、後ろを見る。
……そこにいたのは、やっぱり甘い顔で首を傾げる三木くん。
あれ?
わたし……まだ、カーテンの中だよね……?
「み、みっ、みみ三木くんっ!?」
「せんせい、〝み〟は一つでいいんだよ?」
知ってるよ!!
じゃなくて……!!
「なんで三木くん、そこにいるの……!?」
わたし、さっき追い出したよね……?
「だってせんせー、遅いんだもん。……待ちきれなくて、襲いに来ちゃった。」
「おっ、おそ……!?」
そんな、語尾におんぷが付きそうな声で言われても!
幸い、ブラも服も整えたあとで、何とか裸は見られずに済んだけど……。
「三木くん……その、手は……?」
「んー? ……せんせーの体を気持ち良くする、魔法の手?」