【完】魅惑な藍の海の恋心色。





ドンッ!!...



目をつぶってがむしゃらに走っていたら、途中で固い何かにぶつかった。


それも走ってたおかげで勢いが余計につき、顔面を強打する。



「おい、大丈夫か?」


「い、痛い……っ。」



痛さに溜まらずしゃがみ込んだら、腕を掴まれ、そのまま引き起こされた。



「……藍?」


「え? あ……智樹。」



わたしの腕を引き上げたのは、智樹だった。



「智樹……どうしてここに?」


「それはこっちの台詞だ。おまえの家、逆方面だろ。」



智樹に言われて気付く。


あ、ここ里佳子ちゃん家の近くだ……。





< 207 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop