【完】魅惑な藍の海の恋心色。
いつも恒例のイタズラな甘い顔で、わたしの体を弄る三木くん。
「んっ……!?」
最初は優しくお腹を撫でていた三木くんの手が、ソッと……
……わたしの胸に、触れた……。
「へぇ、先生って結構、胸大きいね。」
ダメ…………もう、限界……。
――ばっちーーん!!!!...
……勢いよく肌を打った、大きな音が、保健室に響いた。
「だ、だいたいね!! そういうのは、そのっ、す、好きな……女の子と……ね……!」
「うん……まさか、先生に平手打ちされるとは思ってなかったな……。」
三木くんがソッと、自分の頬を撫でる。
撫でたそこには、わたしがつけた真っ赤な紅葉型の手跡が……。
……咄嗟のこととはいえ、イケメンの顔を叩いてしまった……。
イケメン以前に、生徒の顔を……。