【完】魅惑な藍の海の恋心色。





「藍、なんでここに? 藍の家、ここから真逆じゃんか。」


「あ、はは……ちょっと、ね。」



智樹と同じことを言う里佳子ちゃん。

さすが双子。



智樹と同様、本当のことを言う気にはなれず言葉を濁すけど、


里佳子ちゃんにそれが通じるはずもなく……。



「ふーん……あのチャラ男がキス、ねぇ……。」


「み、三木くんはチャラ男じゃないし……。」


「女の子をとっかえひっかえしてる時点でチャラ男決定だから。」



全てを吐かされ、今この状態に陥ってる。



「あたし、この前会ったとき……この先もっていう意味で、藍を任せたつもりだったんだけどなぁ……。」


「わ、わたしの話はいいから、里佳子ちゃんも考えてよー……。」



本当はよくないけど……。



「考えるって、何を?」


「だから、その……三木くんと、東先生のこと……。」





< 213 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop