【完】魅惑な藍の海の恋心色。
side 小河藍
「…………。」
ボーっと窓から、空を見上げていた。
8時前の午前の朝。
ガララララ...
「ふぁ、あぁ……。」
大きな欠伸を噛みしめながら保健室に入って来たのは、通学鞄ともう1つ、別の鞄を手に持つ三木くん。
「いつもより早く起きたから、眠い……。」
三木くん、いつも学校に来るの、遅刻ギリギリだもんね。
それに比べて、今日は30分以上早い。
「おはよ、せんせ。」
「おはよう。三木くん。」
そうお願いしたのは、わたし。
わたしが昨日、メールで三木くんにお願いした。
〝明日8時前、いつもの場所で待ってます〟
って。