【完】魅惑な藍の海の恋心色。





ガララララ...



「藍ー。朝から悪いけど、ちょっといいか……って……。」


「…………。」


「なんで三木がいるわけ?」


「いたら悪いことでも?」



タイミング悪く保健室に入って来たのは、オレたち3年A組の副担任、岡辺だ。



「悪い悪い、帰れ帰れ。俺は藍に用があんだよ。」



正直言って、オレはコイツが嫌い。


修学旅行のときだって、電車で岡辺はせんせーの隣の席だったし。


たまに、2人で仲睦まじく帰ってるのを見たとか言う生徒もいるし。


それに、岡辺とせんせーは幼馴染だって、噂で聞いたことがあるし。



何より

岡辺はせんせーに惚れてるから。



それだけで、オレは岡辺が嫌いだ。


まぁ、ただの嫉妬なんだけど……。





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