【完】魅惑な藍の海の恋心色。
自分の頬がボボボッと、熱を持ったのが分かった。
多分、いや絶対……
今のわたし、顔赤い……。
「せんせーにキスされたら、オレ……頬の傷も、痛く感じないかも。」
「そ、そんなわけ……!」
「〝無い〟とは言えないよ? せんせい、子供騙しにもあるでしょ? 痛いの痛いの、飛んでいけーって。」
痛いの痛いの飛んでけー……?
それって、よく小さい子が怪我したときとかにやる……?
「本当は何もしてないのに、それで泣き止む子供っているじゃん? それと一緒だよ、せんせ。心の問題。」
「こころ、の……?」
「うん。……オレも、せんせーがキスしてくれたら痛いの治りそう。」
ただでさえ、近いというのに。
腰を引き寄せられ、更に距離が縮まって……。