【完】魅惑な藍の海の恋心色。
しばらく無言感が続く室内。
「はっ……あははははっ!!」
それを遮ったのは、さっきまで涙を流していた東先生だ。
「あ、東先生?」
「ふふっ、あはは……っ。もう、止めてよ、藍ちゃん……。」
……?
「そんなこと言われちゃ、藍ちゃんを恨めないじゃない。」
え!?
「わっ、わたし、そんなつもりで言ったわけじゃ……。」
そんな、罪滅ぼしみたいな……。
「……ううん、嘘。最初から恨んでなんかないわ。藍ちゃんがいい子ってこと、元々知ってたもの。」
「東先生……。」
三木くんの手が、そっとわたしの頭に触れる。
優しく撫でられれば、何だか胸の辺りがほっこりとした。