【完】魅惑な藍の海の恋心色。
ガンッ!!!...
「こがちゃん!? 何してんの!?」
「せんせー! 大丈夫っ?」
わたし……わたし……
何してるんだろ。
三木くんは生徒、なのに。
あんな、あんな……!!
「ちょ……せんせい! めっちゃ顔赤いけどっ、本当大丈夫?」
本気で心配してくれてるのか。
三木くんが少し焦り顔で、わたしの顔を覗き込む。
「熱は……無い、かな。」
合わさった、わたしの額と三木くんの額。
当然、目の前には整った三木くんの顔がドアップであるわけで……。
「は、はゎ、わわあっ!!」
「!?」
近い距離を遠ざけようと、咄嗟に足を引いた。
瞬間にコロッと何かが転がって
世界が反転、体が傾いた。
あ……、倒れる……!!