【完】魅惑な藍の海の恋心色。





ガンッ!!!...



「こがちゃん!? 何してんの!?」


「せんせー! 大丈夫っ?」



わたし……わたし……

何してるんだろ。


三木くんは生徒、なのに。


あんな、あんな……!!



「ちょ……せんせい! めっちゃ顔赤いけどっ、本当大丈夫?」



本気で心配してくれてるのか。


三木くんが少し焦り顔で、わたしの顔を覗き込む。



「熱は……無い、かな。」



合わさった、わたしの額と三木くんの額。


当然、目の前には整った三木くんの顔がドアップであるわけで……。



「は、はゎ、わわあっ!!」


「!?」



近い距離を遠ざけようと、咄嗟に足を引いた。


瞬間にコロッと何かが転がって

世界が反転、体が傾いた。



あ……、倒れる……!!





< 28 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop