【完】魅惑な藍の海の恋心色。
徹夜明けでボロボロ状態な里佳子ちゃんに、里佳子ちゃんが大好きな野菜ジュースと和菓子を差し出して
とりあえずはご機嫌取り。
「んーっ、おいしい!!」
って、里佳子ちゃんは満面の微笑みで言うけど。
どう考えても、野菜ジュースと和菓子が合うとは思えない……。
里佳子ちゃんは昔からの味音痴なんだ。
――「……へぇ。教え子とキス、かぁ……。」
「う、うん……。」
しばらくして、いつもの元気を取り戻した……と言っても、やっぱり疲れてそうだけど。
普段の明るさに、少しだけ近付いた里佳子ちゃんが見れたところで
わたしはここ一ヶ月にあった出来事を話した。
大好物のようかんを食べながら、里佳子ちゃんはわたしの話に時々相槌を打つ。