【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「み、三木くん……!?」
三木くんを見た瞬間、今までモヤモヤしていたのが、まるで嘘のように消えた。
それどころか一気に頬が熱を持ち出して、何だか呼吸がしづらくなる。
「今からどこか行くの? 身軽だから、コンビニとか?」
「う、うん、そうなの。……三木くんは?」
「オレもコンビニ。よかったら、一緒に行ってもいい?」
えっ、い、一緒に!?
そりゃあ同じところに行くのに、別々で行くのもおかしいと思うけど……。
「わ、わたしは大丈夫……。」
チラッと、横で顔をニマニマさせてる里佳子ちゃんを見た。
「あたしも平気。……というか、藍!」
「ふへっ!?」
急に声を上げたかと思えば、里佳子ちゃんはぐいっとわたしを手を引いて
三木くんから一定の距離を取る。
三木くんはそんなわたしたちを、首を傾げて不思議そうに見ていた。