【完】魅惑な藍の海の恋心色。
何度か、そのやり取りは続いた。
「だぁあああ!! ごちゃごちゃ言わないの!!」
「!?」
最早、三木くんの存在を忘れて叫び出した里佳子ちゃんに、ガシッと強く肩を掴まれる。
「藍、あたし帰るから!」
「か、帰る!?」
「コンビニはもういいや! だから藍、三木くんと……仲良くね……?」
わたしを見る、ギラギラとした里佳子ちゃんの目。
怖いよ……、里佳子ちゃん。
それに、その目で分かってしまった。
里佳子ちゃんがわざと、わたしと三木くんを二人きりにしようとしてること……。
……って、無理だよ!!
「みみみっ三木くんと二人きりだなんて、わたし無理!!」
「無理じゃない! 何も、死ぬわけじゃないんだから!」
そっ、そうだけど……!
里佳子ちゃんは分かってない……!