【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「いいよ。オレが責任を持って、せんせいを家まで送り届ける。」
え……?
「本当? ありがとうっ! それじゃあ藍、まったねー!」
最後に一言
わたしにしか聞こえない声で、「がんばれ」と里佳子ちゃんは言い残して。
早々に角を曲がっていって、姿は見えなくなった。
「行こうか、せんせ。」
え、うそ……本当に、二人きり……?
近くのコンビニまでの、ほんの短な距離。
10分も無い、たった数分の道のりなんだけど。
わたしはドキドキが止まらなかった。
「せんせーは何買うの?」
「い、イチゴ牛乳……。」
コンビニに着いてからの三木くんの質問にも、思わずそのままバカ正直に答えてしまう。