【完】魅惑な藍の海の恋心色。
「イチゴ牛乳? ふふっ、かわいーね、せーんせー?」
予想通りからわれて、さっきまでの熱さとは別の熱さを頬に感じる。
これはもちろん、羞恥から来る熱さ。
これだから言いたくないの……!
「べ、別に好きなんだからいいでしょ!」
いっそのこと、開き直ってみる。
「そ、そういう三木くんこそ! 何買うつもりなの?」
もしここでケーキとか、シュークリームとか。
見た目に似合わず、可愛いものを答えたときは、同じようにからかってやろうと思ったのに。
「オレ? ほしいものなんて無いけど?」
「……うぇ?」
予想外も予想外
そう答えた三木くんに、目が点となった。
思わず、足の歩みも止まってしまう。
ほしいものが無いのに、なんでコンビニに……?