【完】魅惑な藍の海の恋心色。
わけが分からなくて、首を傾げたわたし。
「せんせいがコンビニに行くって言うから。ついて来たかっただけ。」
微笑んだ彼に、心臓がドクンと高鳴ったのが分かった。
何これ……心臓、早い……。
また、顔が熱い。
「せんせいが飲みたいのって、これ?」
いつの間にか三木くんの手には、わたしのお目当てのイチゴ牛乳が握られていた。
わたしは赤い顔を隠すようにして、俯きがちに頷く。
「ん、りょーかい。」
「え? ちょ、ちょっと!」
イチゴ牛乳を片手に、三木くんはそのままレジへと並んだ。
「三木くん、それ貸して。わたし、自分で払うから……。」
「ん? いいよ、せんせ。オレに払わせて?」
「で、でも……。」
生徒に奢ってもらうなんて……。