【完】魅惑な藍の海の恋心色。
やって来た順番に、
三木くんは財布を取り出して、お金を払おうとする。
ほ、本当にいいのかな……?
「100円でしょ、奢らせてよ。」
これ以上、三木くんは引き下がらないと感じて
わたしは渋々頷いた。
「ありがとう、三木くん。」
「ふふっ、どういたしまして。」
コンビニを出て、三木くんからイチゴ牛乳を受け取る。
中ぐらいのパックのやつなので、早速ストローを差して一口飲んだ。
飲めば、ほんのり甘いイチゴの香りが口の中を充満した。
果物のイチゴと違い、少しの酸っぱさも感じないのが、イチゴ牛乳の特徴だと思う。
「おいしい?」
「うん!!」
ミルクティーも美味しいと思うけど、
やっぱりわたしは、イチゴ牛乳の方が好き。
飲んでこそ、この甘さを実感。