【完】魅惑な藍の海の恋心色。
教師と生徒の恋愛って、どういうこと?
どうして、そんなことを聞くの?
…………もしかして。
わたしが三木くんに恋をしてるように
三木くんも、誰かに恋をしてるの……?
それも、〝先生〟に。
わたしと同じ、恋してはいけない人に。
恋をしてるの……?
「……なんて。せんせいに聞いてもわかんないよね。ごめんね、せんせー。変なこと聞いて。」
へらっと微笑んだ三木くん。
疑問だけが、募っていく。
モヤモヤしたものが、体の内側から離れない。
今すぐ三木くんから、言葉の意図を聞き出したい。
聞き出して、三木くんに好きな人がいるのならば、
それは誰なのか問い詰めたい。
あぁ、きっとこれが、嫉妬なんだ。
醜い感情、これが……。