【完】魅惑な藍の海の恋心色。
side 小河藍
場所は保健室
時間は午前8時半すぎ。
「せーんせっ。」
また今日も、1日が始まる。
「三木くん……もうチャイム鳴るよ?」
「チャイムなんて言葉、オレ知らない。」
笑いながら、隣の椅子へと腰を下ろす三木くん。
またサボりに来たんだ……。
こうなれば、三木くんは何を言っても帰らない。
仕方なしに放置して、わたしは机の書類を纏める。
すっかり忘れていた、今日提出の重要書類。
それはもう再来週に迫る、3年生の修学旅行に関係するもの。
これでも立場はちゃんとした保健医なわけで、当然
修学旅行にはわたしも参加!